AI面接ツールの費用相場|料金体系・目安・中小企業向け選び方を解説

AI面接ツール
深澤 里奈
深澤 里奈 デジタル戦略コンサルタント

大手アパレル通販会社でECマーケティングを12年経験し、事業部長として採用DX・LINEミニアプリ・動画配信戦略の立ち上げを主導。2022年に独立後、年間30社以上の中堅・中小企業のデジタルツール選定・導入支援を実施。「見積もりの読み方がわからない」という担当者の相談を数多く受けてきた。Kindle書籍『担当にされたら読む本』著者。

「AI面接ツールって、うちの予算で導入できるの?」

「従量課金と月額固定、どっちが得なのかわからない…」

こういった疑問を持ったまま営業担当者の話を聞くと、相場感がなくて判断できません。この記事では、AI面接ツールの料金体系・費用相場・見積もりで必ず確認すべきポイントを、現場の視点からお伝えします。AI面接ツールの基本的な仕組みについては「AI面接ツールとは?」で解説しています。

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30社以上の見積もり査定をしてきた経験から言うと、AI面接ツールの費用で一番多い失敗は「料金体系を比べずに安い月額だけで決めてしまう」ことです。年間の採用人数によっては、従量課金型の方が圧倒的に安くなるケースも多い。まずは自社の採用規模を把握してから、比較することが大切です。

この記事の結論

AI面接ツールの費用相場は、従量課金型で1件あたり1,000〜3,000円、月額固定型で月額5〜20万円が目安です。年間採用人数が少ない場合は従量課金型が割安になりやすく、大量採用の場合は月額固定型がコストを抑えやすい傾向があります。料金体系を理解した上で、見積もりで「何が含まれているか」を確認することが最重要です。


AI面接ツールの費用相場の全体像

AI面接ツールの費用は、従量課金型(1件1,000〜3,000円)・月額固定型(月5〜20万円)・ハイブリッド型の3つの料金体系に分かれます。

まずは全体像を把握しておきましょう。どの体系が自社に合うかは、年間の採用人数と採用のタイミングによって変わります。

料金体系 費用の仕組み 相場 向いている規模
従量課金型 面接実施件数に応じて課金 1件あたり1,000〜3,000円 年間採用人数が少ない・スポット採用
月額固定型 毎月一定の料金を支払う 月額5〜20万円 年間を通じて採用が多い
ハイブリッド型 基本料金+従量課金の組み合わせ 月額2〜10万円+1件数百円〜 採用時期に波がある

※ 上記は公開情報をもとにした市場相場の目安です。サービス・プランによって大きく異なります。必ず各社から見積もりを取得してください。


料金を公開しているAI面接サービスの例

AI面接サービスの多くは料金を「要問い合わせ」としていますが、公式サイトで料金を公開しているサービスもあります。相場の目安を確かめる材料として、公開料金の例を紹介します(時点の各社公式サイトによる。金額は税別)。

サービス 料金体系 公開料金 出典
SHaiN 従量課金型(1件ごと) 標準プラン(新卒・中途・昇格試験など)1件5,000円/アルバイトプラン1件1,000円。前払いは10件以上・有効期限1年、後払いは受検者管理システム利用料 年額60万円。面接が完了しなかった分は課金対象外 SHaiN公式 料金ページ
QRUU 月額固定型(回数プラン) 初期費用0円。月額30,000円(AI面接30回/月)・50,000円(60回)・80,000円(120回)。プラン内は面接回数の従量課金なし QRUU公式サイト

公開料金の例を見ると、1件あたりの単価は上の相場表(1件1,000〜3,000円)に収まるものだけではありません。SHaiNのアルバイトプラン(1件1,000円)は相場表の範囲内ですが、新卒・中途向けの標準プランは1件5,000円で、相場表の上限を上回ります。面接の所要時間や評価レポートの内容によって単価が変わるため、従量課金型でも「どの採用区分で使うか」で1件あたりの費用は変わる、と考えてください。月額固定型では、月額3万円台から回数上限つきで使えるプランもあり、相場表の月額5〜20万円より低い価格帯のサービスも出ています。

比較ページで取り上げている主要4サービスのうち、料金を公開しているのはSHaiNのみです。Hitotech AI・harutaka・VARIETASは料金を公開しておらず、見積もりで確認する必要があります。料金非公開のサービスでも、harutakaのAI面接は「初期費用(設計・セットアップ)+月額(候補者規模に応じて提案)」、Hitotech AIの技術元であるPeopleXのAI面接は「初期費用+月額料金+従量料金」と、料金の構成だけは公式に示されています。

⚠️ 初期費用が別途かかる場合があります

多くのサービスで初期設定費・オンボーディング費として数万円〜数十万円の初期費用が発生します。「月額〇万円〜」という表記の場合、初期費用が含まれていないケースが多いため、必ず確認してください。

具体的にどのサービスがどの料金体系に該当するかは、AI面接ツールの比較で主要4サービスの料金プランを整理しています。


AI面接ツールの料金体系ごとの特徴と向いている企業

AI面接ツールの料金体系は、採用人数が少ない中小企業には従量課金型、通年・大量採用の企業には月額固定型、採用時期に波がある企業にはハイブリッド型がそれぞれ向いています。

「どちらが安いか」ではなく、「自社の採用パターンにどちらが合うか」で選ぶことが大切です。


従量課金型|採用人数が少ない中小企業に向いている

面接を実施した分だけ費用が発生するため、コストが予測しやすいのが特徴です。

年間の採用人数が10〜30名程度の中小企業では、月額固定型より総額が安くなることが多いです。一方、採用が急増した繁忙期は費用も比例して増えるため、大量採用には不向きです。


月額固定型|採用量が多い・通年採用に向いている

毎月の費用が一定なので、予算管理がしやすいのが最大のメリットです。

ただし「回数無制限」と書かれていても、実際には月あたりの面接件数・ユーザー数・同時利用数に上限が設けられているケースがあります。契約前に「何が上限になるか」を必ず確認しましょう。

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私が支援する中小企業の多くは、年間採用人数が10〜30名程度です。このケースでは従量課金型の方が割安になることが多いですね。ただし「採用担当者が変わるたびにゼロから設定する」という運用コストも含めて考えると、サポートが手厚いサービスを選ぶことで結果的にコストが下がることもあります。費用だけで判断しないことが大切です。

担当にされたら読む本

「見積もりの中で最も見落とされがちなのが、運用保守費用です。初期費用が安くても、月々の保守費用が高い会社もある。3年間のトータルコストで比較することを、私は必ずおすすめしています。」


運用代行込みで考えるAI面接の費用

運用代行込みで考えるAI面接の費用は、ツール利用料に、設定・運用支援・評価運用にかかる社内工数または外部委託費を加えた総額です。ツールの料金表だけを比べると、社内で運用する人の手間が見えなくなります。

「月額は安いのに、結局だれも回せなくて止まってしまった」。AI面接の導入でよく起きるのが、この運用の壁です。AI面接の費用は、次の3つに分けて考えると比較しやすくなります。

  1. ツール利用料
    初期費用・月額料金・面接1件あたりの従量料金など、AI面接ツールそのものに払う費用です。見積書や料金ページで確認できます。
  2. 設定・運用支援にかかる費用
    質問項目と評価基準の設計、選考フローへの組み込み、候補者への案内文の作成、候補者からの問い合わせ対応などです。社内で担えば担当者の工数になり、外部に任せれば委託費になります。
  3. 評価運用にかかる費用
    AIの評価レポートを確認して合否を決め、候補者へ連絡し、評価基準を見直す作業です。最終的な合否判断は人が行うのが一般的なため、この工数はAI面接を導入しても残ります。

社内に人事専任者がいる企業なら、2と3を社内工数で吸収し、ツール利用料を中心に比較しても判断を誤りにくいです。人事専任者がいない企業や、採用担当が他業務と兼任している企業では、2と3を誰が担うかを決めないまま契約すると、ツール利用料を払い続けているのに使われない状態になりがちです。この場合は、ツール利用料だけでなく、設定や運用の支援がどこまで料金に含まれるか、外部に任せる場合はいくらかかるかを、見積もりの段階で確認してください。

運用支援の範囲はサービスごとに異なります。harutakaは評価軸や質問の設計を専任担当者が支援し、導入・運用を伴走する一方で、操作代行は行っていないと公式FAQで案内しています。SHaiNは導入支援から採用活動後の振り返りまで継続してサポートし、受検者の登録作業などの代行は別途相談としています(いずれも時点の各社公式サイトによる)。

運用まで伴走を受けられる選択肢の1つが、採用支援会社の株式会社Hitotechnologyが提供するHitotech AIです。延べ13,600社以上(同社公表・2026年10月時点)の採用支援実績を持つ同社が、PeopleXのAI面接技術をOEMで提供しており、導入の流れに「運用体制の打合せ」と「各種設定」が含まれています。料金は非公開のため、運用支援を含めた費用は見積もりで確認する必要があります(Hitotech AI公式サイト)。

AI面接の運用を外部に任せる場合の考え方や、自社運用との違いは「AI面接の運用代行とは?」で詳しく解説しています。

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見積もりを並べて比べるとき、私は必ず「この評価レポートを毎週だれが読んで、だれが合否を連絡するんですか?」と聞くようにしています。ここで答えに詰まる会社は、ツールの月額より先に、運用を担う人の時間をどう確保するかを決めたほうがいい。社内で手当てできないなら、運用支援まで含めた見積もりを取って、外部に任せた場合の総額と比べてみてください。


AI面接ツールの見積もりで必ず確認すべき5項目

AI面接ツールの見積もりで必ず確認すべき項目は、初期費用・面接件数の上限・カスタマイズの追加料金・最低利用期間と解約条件・サポート範囲の5つです。

「安い月額に見えたのに、使い始めたら想定外の費用が次々と…」こういった失敗を防ぐために、見積もりを受け取ったら必ず以下の5点を確認してください。

01
初期費用(オンボーディング費)は含まれているか

「月額〇万円〜」という表記には初期費用が含まれていないことが多いです。設定支援・質問設計サポート・テスト実施などの費用が別途いくらかかるかを必ず確認しましょう。

02
面接件数・ユーザー数の上限はあるか

「回数無制限」と書かれていても、月あたりの面接件数・管理者アカウント数・同時利用数などに上限が設定されているサービスがあります。繁忙期に上限を超えた場合の追加料金も確認が必要です。

03
質問設計・評価基準のカスタマイズは追加料金か

職種別・採用目的別の質問設計や評価軸のカスタマイズが追加料金になるサービスがあります。「テンプレートそのまま使う」で十分か、「自社仕様に変えたい」かによって選ぶべきサービスが変わります。

04
最低利用期間・解約条件はどうなっているか

多くのサービスで最低12ヶ月の契約が必要です。「合わなかったらすぐ解約できる」と思って契約すると、途中解約時に違約金が発生するケースがあります。解約条件は契約前に書面で確認しましょう。

05
サポート体制の範囲と費用はどうなっているか

初期設定・操作研修・導入後の問い合わせ対応がどこまで無料で含まれているかを確認してください。「メールサポートのみ」「電話サポートはオプション」というサービスも多くあります。質問設計・候補者対応・評価運用の代行が必要な場合は、その費用が見積もりに含まれているかもあわせて確認しましょう。


AI面接ツールの費用を抑える3つの方法

AI面接ツールの費用を抑える方法は、年間採用人数に合う料金体系の選択・無料トライアルの活用・複数社相見積もりの3つです。

AI面接ツールの選び方を考えるとき、「とにかく安いサービスを選ぶ」のではなく、「無駄なコストを省いた上で最適なサービスを選ぶ」ことが大切です。現場で効果が確認できている方法を3つお伝えします。

01
年間採用人数を先に把握してから料金体系を選ぶ

従量課金型と月額固定型のどちらが安いかは、年間の採用人数で変わります。例えば年間採用20名・1件2,000円の従量課金なら年間4万円。月額5万円の固定型なら年間60万円。自社の採用ペースをシミュレーションしてから選びましょう。

02
無料トライアルを必ず活用する

多くのAI面接ツールは無料トライアルや無料デモを提供しています。操作のしやすさ・評価レポートの見やすさ・候補者の受験体験を実際に確認してから契約することで、「使いにくくて結局使わなかった」という無駄な出費を防げます。

03
必ず複数社で相見積もりを取る

1社だけに見積もりを依頼すると、その金額が妥当かどうかわかりません。最低でも3社から見積もりを取り、料金体系・含まれる機能・サポート範囲を横並びで比較しましょう。相見積もりは失礼ではなく、良い発注のための当然のプロセスです。

担当にされたら読む本

「相見積もりで比較すべきは金額より『何が入っているか』です。同じように見える機能でも、サポート範囲・契約条件・カスタマイズの自由度が大きく違うことがほとんどです。」

費用・中小企業への対応力・設定のしやすさ・運用支援の観点で主要4サービスを比較した記事はこちら。

AI面接ツールのパートナー比較記事を見る →

よくある質問

AI面接ツールに補助金・助成金は使えますか?

IT導入補助金(経済産業省)の対象になる場合があります。ただし対象となるかは年度・申請要件・ツール提供会社がIT導入支援事業者として登録されているかによります。補助金を前提に計画を立てる場合は最新の公募要領を確認し、認定を受けた支援事業者に相談してください。補助金があてにできない場合でも成立する資金計画を並行して立てることを強くおすすめします。

無料で使えるAI面接ツールはありますか?

完全無料で商用利用できるサービスはほぼ存在しませんが、無料トライアル期間(2〜4週間程度)を設けているサービスは多くあります。まず無料トライアルで操作感・レポートの見やすさ・候補者の体験を確認してから契約することを強くおすすめします。

年間採用人数が5名以下でもAI面接ツールは費用対効果が合いますか?

年間採用人数が5名以下の場合、従量課金型なら年間費用は1〜1.5万円程度に収まることが多く、費用対効果は出やすいです。ただし初期設定費・最低利用期間の有無はサービスによって異なるため、「必要な時だけ使えるか」を契約前に確認することが重要です。なお、料金を公開しているサービスの中には、新卒・中途向けで1件5,000円(SHaiNの標準プラン、税別・2026年10月時点)のように相場より単価が高いプランや、前払いの最低件数・年額のシステム利用料を設けているプランもあるため、採用区分ごとの単価と最低条件もあわせて確認してください。

中途採用向けのAI面接ツールは新卒採用向けより費用が高いですか?

料金体系自体は新卒・中途で分かれていないサービスがほとんどです。ただし中途採用向けの評価軸カスタマイズや専門職向け質問設計のサポートがオプション扱いになるサービスがあります。中途採用をメインに使う場合は、カスタマイズ費用が追加で発生するかを確認しておきましょう。

AI面接官の費用はいくらですか?

AI面接官の費用は、料金体系によって「1件ごとの従量課金」か「月額料金」のどちらかが基本です。料金を公開しているSHaiNは、標準プラン1件5,000円・アルバイトプラン1件1,000円(税別、2026年10月時点)です。料金を公開していないサービスも多く、運用支援を含めるかどうかで総額が変わるため、見積もりで「何が含まれているか」を確認してください。


まとめ

深澤 里奈 深澤 里奈

費用の話をするとき、私がいつも採用担当者に伝えるのは「月額の安さだけで選ばないでほしい」ということです。30社以上の査定経験で言えば、安さだけで選んで「使わなくなった」ケースは数えきれません。自社の採用規模と照らし合わせて、3年間のトータルコストで比べることを習慣にしてください。次のAI面接ツールの比較記事で具体的なサービスも確認してみてくださいね。

AI面接ツールの費用相場は、従量課金型で1件1,000〜3,000円、月額固定型で月5〜20万円が目安です。

どちらが合うかは自社の採用人数によって変わります。また料金だけでなく、初期費用・上限件数・サポート範囲・解約条件を含めたトータルコストで判断することが最重要です。

人事専任者がいない企業では、ツール利用料に加えて、設定・運用支援・評価運用を社内で担うのか外部に任せるのかを決め、その費用まで含めて比べてください。

この記事のポイント
  • 従量課金型の相場は1件あたり1,000〜3,000円。採用人数が少ない中小企業に向いている
  • 月額固定型の相場は月5〜20万円。通年採用・大量採用に向いている
  • 見積もりでは初期費用・上限件数・カスタマイズ費用・解約条件・サポート範囲の5点を必ず確認
  • 費用を抑えるには採用規模のシミュレーション・無料トライアル活用・相見積もりが有効
  • 月額の安さだけでなく3年間のトータルコストで比較することが重要
  • 社内で運用を回す人がいない場合は、設定・運用支援・評価運用の費用を含めた総額で比較する

「どのAI面接ツールを選べばいいか」については、主要4サービスを費用・中小企業への対応力・設定のしやすさ・運用支援の観点で比較した記事を用意しています。ぜひあわせてご覧ください。

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